朝の運動は生活習慣病の改善に良い可能性!|池田市の内科・消化器内科(内視鏡)・肛門外科|たむら内科・消化器内視鏡クリニック

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朝の運動は生活習慣病の改善に良い可能性!

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2026年5月15日

要約:朝の時間帯に習慣的に運動している人では、心疾患、高血圧、2型糖尿病、肥満などの生活習慣病のリスクが低い傾向が示され、運動は量だけでなく実施する時間帯も健康に関連しているようです。

このたび、朝早い時間帯に運動をする人は、動脈硬化による心疾患や高血圧、2型糖尿病、肥満などのリスクが低い可能性があることが示されました。今回の研究結果は米国心臓病学会(ACC)の学術集会で発表されたもので、運動の「量」だけでなく「時間帯」にも注目が集まっています。

朝の運動で生活習慣病リスクが低下

本研究によると、特に午前7時~8時の間に運動していた人では、心疾患の発症リスクが最も低値でした。研究代表者のプレム・パテル氏は、「運動はしないよりした方が良いが、今回は運動の時間帯という新たな側面を検討した」と説明しています。

約1万4,500人を1年間追跡

米国政府の支援を受けた健康研究プログラムの参加者約1万4,500人のデータを解析しています。参加者はFitbit端末を装着し、1年間にわたり1分ごとの心拍数データを記録し、15分以上にわたって心拍数が上昇している時間帯を「運動」とみなし、主にどの時間帯に運動しているかで検討しました。

朝の運動をする人で低かったリスク

  • 冠動脈疾患の可能性が31%低い
  • 高血圧の可能性が18%低い
  • 高コレステロールの可能性が21%低い
  • 2型糖尿病の可能性が30%低い
  • 肥満の可能性が35%低い

研究者らは、これらは1日の総運動量とは独立して認められたと発表しています。つまり、単にたくさん運動するかどうかだけでなく、いつ運動するかも健康に影響する可能性があるということが説明されました。

なぜ朝の運動がよいのかは今後の課題

ただし、「なぜ朝の運動がより良い健康効果につながるのか?」を直接明らかにしたデータはこの度は示されていません。体内ホルモン、睡眠の時間や質、遺伝的要因などの生物学的要素に加え、朝に運動することで日中の活力が高まり、より健康的な食事摂取や体調管理につながる可能性も考えられます。また、もともと健康的な生活習慣を重視する人達ほど、朝の運動を取り入れている可能性もある示唆されます。

学会発表段階の研究として慎重な解釈を

この研究結果は2026年3月下旬に行われたACC学術集会で発表された内容であり、現時点では査読付き学術誌に掲載されていないものです。そのため、本内容は予備的な知見として解釈し、今後のさらなる検討の実行と正式な論文発表を待つ必要があると考えます。

(引用)

Harvard Medical School has more on the benefits of early morning exercise.

American Academy of Cardiology, news release, March 19, 2026

この記事を監修した医師

たむら内科・消化器内視鏡クリニック院長

田村 耕一

和歌山県立医科大学医学部卒業。同大学附属病院をはじめ、関連基幹病院にて勤務し、消化器外科手術や消化器内視鏡検査、抗がん剤治療などに精通している。また、筆頭著者として多数の英語論文の執筆歴があり、消化器がんの早期診断と治療を含めた啓発活動にも重要性を見出だしている。2024年11月よりたむら内科・消化器内視鏡クリニック院長として地域医療と内視鏡検査の普及にも注力している。

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