胃もたれ
胃もたれ
胃もたれとは、食後や食間に胃が重く感じる状態をいいます。胃での食べ物の消化がうまくいかず、長時間残ることで起こり、「消化不良」とも呼ばれます。
さまざまありますが、以下のものが挙げられます。
脂肪分の多い食事
脂っこい食べ物は胃では分解されませんし、消化に時間がかかりますと、胃の動きが悪くなります。
食べ過ぎ・早食い
一度に大量の食べ物が胃に入ると、胃の動きが悪くなり消化が遅くなりますし、だ液や胃酸の分泌が不足します。
アルコール
アルコールは胃酸の分泌を促進し、胃の粘膜を刺激します。肝臓でアルコールに含まれるアセトアルデヒドが十分に処理されないと、胃もたれを引き起こします。
食事時間の乱れ
食事時間が不規則または深夜の食事は、消化のリズムが乱れますし、胃に留まる時間が長くなってしまいます。
ストレス
自律神経が乱れ、消化器系の機能を低下させることがあり、胃もたれをはじめとするさまざまな症状を引き起こします。
喫煙
タバコに含まれる成分が食道の括約筋の機能をおさえるだけでなく、胃の働きを妨げることがあります。
消化器系の疾患
胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、ヘリコバクター・ピロリ菌感染、胃がん、胆のう炎、膵炎など。
加齢
胃の消化機能が低下するだけでなく、胃のぜん動運動も低下するとされています。
運動不足
運動不足は消化機能を低下させる要因となりますから、適度な運動習慣は大切です。
[文献]Furukawa S, et al. Dig Dis Sci 2022. 67: 2293-2298
消化酵素剤・胃腸薬
消化を助けるために毎食後に服用します。
制酸薬
胃酸を中和する、または分泌を抑制するお薬です。
胃もたれが頻繁に起こる場合や症状が強い場合はお早めに受診することをおすすめします。自律神経に関連する疾患や食道・胃の重大な病気が隠れている場合もありますので、胃内視鏡検査(胃カメラ)を含めた適切な検査と治療を受けることが大切です。
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