ウイルスや細菌による感染性が多いですが、食べ過ぎ、刺激物の摂取、ストレスも原因となります。吐き気や嘔吐、下痢が伴います。

暴飲暴食や食べ過ぎで起こることが多いですが、胃・十二指腸潰瘍・胆石症・膵炎が引き金になることもあります。ほとんどの場合、一過性です。

胃や腸の動きが鈍るために膨満感や便秘と下痢を慢性的にくり返すなどの多彩な症状も伴います。

胆道の中で、胆汁が結石（けっせき）を形成し、主に食後にみぞおちの激しい痛みや背部痛、発熱などの症状がみられます。胆石が十二指腸につづく胆管に落下すると、激しい症状とともに胆管炎も起こり得ます。

膵液に含まれる消化酵素により膵臓自体に炎症を引き起こし、上腹部・背中の激しい痛みや嘔吐、黄疸、発熱、ショック症状を伴うこともあります。アルコールの多飲や胆石が主な原因となります。

虫垂は右下腹部にある盲腸（大腸の終着点）の先端から伸びる直径1cm、長さ約5cmに満たない臓器です。何らかの原因で炎症が起こった状態が虫垂炎で、「もうちょう」と呼ばれることもあります。歩いても響くような痛みがあれば、腹膜炎を合併していることがありますので、至急受診してください。抗生物質の投与で改善することも多いですが、手術が必要になることもあります。

生理の直前から生理中にかけて子宮が収縮するために起きる、下腹部や腰の痛みをいいます。また、生理が始まる前に腹痛や嘔気が強まる月経前症候群もあります。

子宮内膜または類似組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮以外の場所で発生し発育する疾患で腹痛などあらゆる症状を呈することがあります。

卵巣内に液体や血液、脂肪などがたまることで発症し、ひどい場合はこぶし大以上になり、下腹部痛がみられることもあります。

尿が作られる場所（腎臓）から尿の通る経路（尿管、膀胱、尿道）に細菌が入ることで起こり、炎症とともに腹痛がみられることがあります。

腎臓でできた結石が尿管を通って移動していくと、疝通発作とも呼ばれる激しい痛みが腰〜下腹部にかけて出現することがあります。

ウイルスや細菌などの病原体に汚染された食べ物や水を摂取すると、激しい腹痛や嘔吐、下痢などの症状がみられます。感染の伝幡にも注意が必要です。

心理的な要因や社会的状況が迷走神経反射、胃粘膜障害を引きおこして腹痛を誘発します。