発熱
発熱
発熱とは、体温が通常の範囲を超えて上昇する状態で、感染症法では37.5℃以上を発熱、高熱は 38℃以上と定義されています。人の体温は、脳の視床下部にある「体温調節中枢」の働きで一定範囲に保たれていますが、発熱は感染症や炎症に対する防御反応として起こります。
さまざまありますが、以下のものが挙げられます。
感染症
ウイルスや細菌、真菌、寄生虫などの病原体が体内に侵入し、免疫系が反応して体温が上昇します。
一般的に遭遇する機会が多いものは、インフルエンザウイルスやコロナウイルスに代表される感染症・扁桃腺炎や咽頭炎・胃腸炎や虫垂炎・腎盂腎炎や尿路感染症などがあります。
炎症性疾患
関節リウマチ(膠原病)や炎症性腸疾患などにより、体内で慢性的な炎症が発生・持続することで体温が上昇します。
薬物反応
薬物に対するアレルギー反応や副作用、体の抵抗力・免疫力の低下として発熱が起こることがあります。
悪性腫瘍(がん)
がんをはじめとする固形腫瘍や血液がんの影響で体内の炎症が引き起こされることがあります。また、抗がん剤の副作用として出現することもあります。
自律神経の異常
甲状腺機能亢進症や自律神経失調症など自律神経系に作用する病気が原因となることもあります。
不明熱
原因不明の発熱(38.3℃以上)が 3 週間以上続くものを言います。専門医の診察が必要です。3大不明熱疾患としては、感染症・悪性腫瘍・膠原病が挙げられます。
発熱時には下記のような症状が挙げられます。
発熱以外に腹痛や吐気、嘔吐、身体の痛み、意識障害などの症状が現れることもありますので、発熱が続く以外に重篤な症状(呼吸困難、血圧低下、意識障害など)がある場合には、早めに受診を検討してください。
当院では、発熱の受診については事前のご連絡をお願いしています。院内感染を防ぐため、ご協力をお願いします。
免疫力の低下している方やご高齢の患者さんにも安心して受診していただけるように感染症対策を徹底しています。
ご予約
発熱または疑わしい症状のある方はお電話にてご連絡ください。
来院
来院されましたら、マスク着用と手指衛生・消毒を徹底のうえスタッフの指示を受けてください。
問診・診察
医師が速やかに対応します。必要に応じて、自家用車または屋外待機場所での診察となります。
治療・処方
指定感染症であれば、規定通りに届出などの対応を行います。対症治療として点滴やお薬の処方を行います。
分類 | 感染症 |
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1類感染症 | 【法】エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 |
2類感染症 | 【法】急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、中東呼吸器症候群(ベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9) |
3類感染症 | 【法】コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス |
4類感染症 | 【法】E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く)、ボツリヌス症、マラリア、野兎病 【政令】ウエストナイル熱、エキノコックス症、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、コクシジオイデス症、サル痘、ジカウイルス感染症、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、ニパウイルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱 |
5類感染症 | 【法】インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 【省令】アメーバ赤痢、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症、急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く)、感染性胃腸炎、急性出血性結膜炎、急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)、クラミジア肺炎(オウム病を除く)、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、細菌性髄膜炎(髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く)、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、水痘、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、先天性風しん症候群、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、播種性クリプトコックス症、破傷風、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性角結膜炎、流行性耳下腺炎、淋菌感染症 |
指定感染症 | 新型コロナウイルス感染症(ベータコロナウイルス属コロナウイルスであるものに限る) |
新感染症 | 該当なし |
スタッフ全員にマスク着用を義務付けています。また、患者さんにもマスク着用をお願いしています。お持ちでない方はご相談ください。
患者さんの診察ごとの手指消毒はもちろん、診察室の衛生・消毒を行います。院内設備も消毒用アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム液で消毒しています。
院内は常時陰圧換気で空気が入れ替わっております。また、空気清浄機は各所に設置しております。
スタッフは出勤時に必ず体調の申告と体温計測を行います。必要に応じて検査や欠勤対応などを行います。また、院内に立入りを要する関係者も同様の対応をお願いしています。
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