内科
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当院では、日常生活の中でも経験しやすい急性症状や慢性疾患への検査・治療を行っています。また、専門的な医療が必要な場合は、専門の連携医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただけます。以下に内科でよくみられる症状を挙げています。複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいか分からない」といった場合など、お悩みの際もお気軽に当院にご相談ください。
些細な症状でも、重大な病気の前ぶれであることもあります。体調不良や健康で気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
かぜは「かぜ症候群」とも言い、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。全身倦怠感や食欲低下、発熱などを伴う場合があります。原因はウイルスが大半を占めており、粘膜から感染します。きちんと治さないとお子様や高齢者では気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、注意しましょう。熱を含めた症状に合ったお薬や処置が大切です。
インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。普通のかぜと同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状もみられます。お子様ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴い、重症になることがあります。季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では、例年12月~3月が流行シーズンです。二次感染や合併症の予防のために、できるだけ早く受診することが大切です。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)がみられます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口から入ることで感染し、寒い時期に幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。高温多湿となる梅雨から夏場は細菌性が流行します。症状は腹痛や嘔吐、下痢、発熱で、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法(ORT oral rehydration therapy)が効果的です。お子様や高齢者では脱水に伴う重症化にも注意が必要です。
じんましんは皮膚の一部がくっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくするとかゆみと皮疹が消える特徴があります。発症して1カ月以内を「急性じんましん」、それ以上を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、原因が明らかであれば取り除く、または避けることですが、原因が不明な特発性の場合は速やかに薬物治療(抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬、ステロイドを含めた塗り薬)を開始します。
アレルギー性鼻炎には、スギやヒノキ花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎」と、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。鼻水、鼻づまり、連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻粘膜から体内に入ることによって起こります。治療には薬物療法、アレルゲン免疫療法が主流です。また、原因となるダニや花粉などのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。
生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の死因の上位を占めるがんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、身体にダメージを与えていき、突然に命に関わる重篤な疾患を引き起こすことがあります。健康診断は早期発見に有用で、検査値の異常や少しでも不安を持たれたら、お早めの受診をお勧めします。
引用:厚生労働省. 健康日本21(第二次)参考資料スライド集より改変
日本高血圧学会では上の血圧である収縮期血圧が140mmHg以上または下の血圧である拡張期血圧が90mmHg以上を高血圧としています。高血圧により脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。日本人の高血圧の大半が本態性高血圧(原因を特定できないもの)で、遺伝的素因や食塩の過剰摂取、肥満などが組み合わさって発症します。
脂質異常症とは血液中で「悪玉」のLDLコレステロールや中性脂肪が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態、つまり血液中に溶けている脂質のどれかが正常値の範囲にない状態をいいます。動脈硬化の進行を促し、脳梗塞や心筋梗塞を招くリスクが高まります。食生活や運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなどが関係していて、内臓脂肪型肥満者の脂質異常症のほか、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」などもあります。
糖尿病とは膵臓から分泌され、血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれるのを助けるインスリンというホルモンが、欠乏したり(1型糖尿病)、うまく働かず(2型糖尿病)血糖値が高い状態をいいます。日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。糖尿病が進行すると、神経障害、網膜症、腎症などの合併症を引き起こすことがあります。糖尿病の予防、あるいは進行を遅らせるためには生活習慣の見直しと適切なお薬の選択が大切です。
主にタバコ煙など有害物質を長期にわたり吸入曝露することで生じる疾患で、従来「肺気腫」とも呼ばれていました。最大の原因は喫煙であり、500万人を超える患者が存在すると推定され、歩行などの労作時呼吸困難や慢性的なせきや痰が特徴的な症状です。禁煙が治療の基本となりますが、吸入薬などに治療の選択肢は拡がっています。
心臓のまわりには冠動脈と呼ばれる血管が張り巡らされています。その冠動脈が血栓により詰まり、心臓の動きが悪くなるのが心筋梗塞です。突然、激しい胸の痛みがみられ、脈の乱れ、呼吸困難、吐き気、冷や汗を伴います。痛みは胸だけでなく、胃や腕・肩などにも生じること(放散痛)があります。このような場合は至急、救急要請が必要です。心筋梗塞の原因の大部分は動脈硬化であり、生活習慣病とともに喫煙や内臓脂肪も危険因子と考えられます。
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