流行しているインフルエンザウイルスとサブクレードKについて|池田市の内科・消化器内科(内視鏡)・肛門外科|たむら内科・消化器内視鏡クリニック

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流行しているインフルエンザウイルスとサブクレードKについて

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2025年12月04日

はじめに

インフルエンザは毎年冬季に流行するウイルス性感染症であり、ウイルスの型や亜型(サブクレード)は年ごとに変化します。2025年においては、従来のA型・B型に加え、特に「サブクレードK」と呼ばれる新しい亜型が注目されています。今回は、2025年に流行しているインフルエンザウイルスの概要と、サブクレードKの特徴について解説します。

2025年のインフルエンザ流行状況

2025年のインフルエンザは、例年通りA型(H1N1、H3N2)およびB型(ビクトリア系統、山形系統)が主に流行しています。特にA型H3N2は高齢者を中心に重症化しやすい傾向があり、注意が必要です。

また、ワクチン接種による予防が推奨されていますが、ウイルスの変異によりワクチンの効果がその年ごとに異なる場合がありますが、現時点でのワクチン情報や流行状況を検討しても、接種が推奨されていることには変わりはありません。

サブクレードKとは何か

サブクレードKは、2025年に報告された新しいインフルエンザウイルスの亜型の一つです。ウイルスのサブクレードは、主に表面の抗原(ヘマグルチニンとノイラミニダーゼ)の違いに基づいて分類されますが、サブクレードKはこれらの抗原に特徴的な変異が認められています。

・従来のA型のH3N2インフルエンザウイルス系統から派生した変異株とされています。

・抗原性の変化により、既存の免疫やワクチン効果を回避する可能性が指摘されていて、急速な感染拡大につながっていると考えられます。

・症状は一般的なインフルエンザと同様で、発熱、咳、喉の痛み、全身倦怠感などがみられる他に、嘔気や下痢などの消化器症状も伴っている人もみられます。

・特に免疫力の低下した高齢者や基礎疾患を持つ人で重症化しやすいとされています。

予防と対策

サブクレードKを含むインフルエンザ感染の予防には、以下の点に注意が必要です。

  1. ワクチン予防接種:流行ウイルスに対応したワクチンの接種が推奨されていることは例年と変わりません。
  2. 手洗い・うがい:基本的な感染症対策が有効です。
  3. マスク着用:人混みや屋内ではマスクを着用し、飛沫感染を防ぎましょう。
  4. 体調管理:十分な睡眠や栄養をとり、日頃から免疫力を高めておくことも大切です。

まとめ

2025年のインフルエンザは従来型に加え、サブクレードKという新たな亜型が流行しています。ウイルスの変異により感染拡大や重症化リスクが高まる可能性があるため、予防策を徹底し、体調の変化を認めた際には早めに医療機関を受診しましょう。

当院では、感染対策を講じたうえで極力みなさまの受診依頼に応えようとスタッフ一同努めております。受診希望の際は、是非ご連絡、ご予約ください。

たむら内科・消化器内視鏡クリニック

田村耕一

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