帯状疱疹ワクチンが本年4月より定期接種できるようになります!|池田市の内科・消化器内科(内視鏡)・肛門外科|たむら内科・消化器内視鏡クリニック

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帯状疱疹ワクチンが本年4月より定期接種できるようになります!

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2025年2月04日

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。左右の体表どちらかの神経に沿って、強い痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まります。多くは上半身にみられ、上肢から胸や背中にかけて約30%、お腹から背中にかけて20%くらいみられ、顔面や目の周りに現れることもあります。一般的には帯状に出現して、激しい痛みがみられます。80歳までに約3人に1人が発症するといわれています1)

帯状疱疹の合併症として、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PNH)」があり、長年後遺症に悩まされる方もいます。

予防法は?

帯状疱疹の予防には、規則正しい生活習慣に心がけること、ストレスをためないことや適度な運動も効果的です。その他に50歳以上の人は、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。

ワクチン接種とは?

現在(2025年1月末時点)の全額自己負担の任意接種では、原則50歳以上の人が対象になっていて、免疫不全の持病などをもち、発症リスクが高い人は18歳以上から接種できるとされています。また、一部自治体では任意接種の費用を助成しているところもあります。

昨年12月の厚生労働省の専門家部会において、今年度(2025年度)からの公費助成による定期接種の方針が決定され、まずは65歳の人が対象となりました。帯状疱疹は50歳ごろから発症者が急増するためで、発症リスクが高いHIVによる免疫不全をもつ60~64歳の人も、定期接種の対象となります。

すでに65歳を超えている人も定期接種ができるように、2025年度から2029年度は66歳以上も対象となりますので、ご安心ください。ワクチンの安定供給の目的で、2029年度までの5年間は、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方を対象にしますから、おおよそ65歳以上の方は予防接種の機会があります。

―当クリニックでの接種は?

当クリニックがあります池田市においても、2025年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種の体制が整えられます。当クリニックでは、「シングリックス」という組換ワクチンを2回筋肉内注射する方法を採用します。このワクチンは非常に予防効果が高く、50歳以上の約97%、70歳以上の約90%で発症の予防を得られたと報告されています2)。ホームページにも記載している通り、事前にお電話(072-762-1100)にて予約をいただけますとスムーズに接種していただけます。

当クリニックはしっかりとした感染管理と副反応管理の観点から、接種後は30分間ほど院内で安静に待機いただくことにしています。ご不明な点は、お気軽にお電話(072-762-1100)またはスタッフまでお問い合わせください。

1)Shiraki K et al. Open Forum Infect Dis 2017. 4(1): ofx007.

2) Cunningham AL et al. N Engl J Med 2016. 375(11): 1019-1032.

たむら内科・消化器内視鏡クリニック

田村耕一

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