2025年8月24日
はじめに
シルガード9は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を予防するための最新型ワクチンです。主に子宮頸がん、尖圭コンジローマ、その他HPV関連がんの予防に用いられています。世界的にも高い効果が認められており、日本でも若年層を中心に接種が推奨されています。本稿では、シルガード9の特徴と、予防接種の期限や推奨される接種時期について解説します。
シルガード9とは
シルガード9は、従来のHPVワクチンと比べ、より多くのHPV型に対応しているのが最大の特徴です。具体的には、9種類のHPV型(6、11、16、18、31、33、45、52、58型)を標的とし、これによりHPVによる疾患の予防範囲が大幅に拡大しました。
- 主な予防対象疾患
- 子宮頸がん
- 外陰がん・膣がん・肛門がん
- 尖圭コンジローマ
対応HPV型: 6、11、16、18、31、33、45、52、58
接種方法: 通常は筋肉注射(上腕三角筋など)
予防接種期限と推奨接種年齢
シルガード9を含むHPVワクチンの接種には、推奨される年齢や期限が設けられています。日本では、定期接種およびキャッチアップ接種の制度があり、それぞれの対象年齢や接種スケジュールが決められています。
定期接種(公費全額負担)の対象
- 小学校6年生から高校1年生相当の女子(12歳から16歳程度)
- 自治体によっては男子への接種も検討中です。
この年齢層で接種を行うことで、性交渉開始前に十分な免疫を獲得でき、HPV感染予防効果が最大限に発揮されます。今年16歳になる方は9月末(一部条件下では11月末)までに初回接種を検討してください。
キャッチアップ接種
過去に定期接種の機会を逃した方を対象に、一定期間キャッチアップ接種の制度が設けられています。たとえば、2022年度から2025年度までの期間、1997年度生まれから2006年度生まれの女性が無料で接種できる制度が導入されています。この年齢の女性で初回接種が済んでいる方は来年3月までの接種完了が強く推奨されます。
接種スケジュールの詳細
接種回数は年齢や接種開始年齢により異なります。
- 15歳未満: 2回接種(初回と6ヶ月後)
- 15歳以上: 3回接種(初回、2ヶ月後、6ヶ月後)
規定された間隔で接種することが、最大限の免疫獲得につながります。接種間隔が大きく開いた場合は、医師にご確認ください。。
接種期限を守る重要性
予防接種の期限を守ることは、HPV感染症から確実に身を守るために極めて重要です。規定の期間内に接種を完了することで、免疫効果が十分に発揮されます。特に今年16歳になる方は、本年9月末までの初回接種を是非ご検討ください。また、初回接種が済んでいるキャッチアップ接種対象の方も来年3月末までの接種完了をご確認ください。
副反応と安全性
シルガード9は高い安全性が確認されていますが、ワクチン接種には副反応のリスクも伴います。一般的には接種部位の痛みや腫れ、発熱、頭痛などが一時的に現れます。重篤な副反応は非常に稀であり、心配な症状がある場合は速やかに医師に相談しましょう。
まとめ
シルガード9は、HPV感染防止と子宮頸がん予防のために非常に有効なワクチンです。推奨接種年齢や期限を守り、適切なスケジュールで接種することで、将来的な健康リスクを大きく減らすことができます。自治体の案内や当院へのお問い合わせをもとに、最適なタイミングで予防接種を受けましょう。
たむら内科・消化器内視鏡クリニック
田村耕一