健康診断

②定期健康診断・雇入時健康診断

基本的な身体測定や血液・尿検査、胸部X線検査、心電図検査などを法定健診（労働安全衛生規則第43条）に沿って行う一般健康診断です。定期健康診断は、法律により「1年に1回定期的に行わなければならない」と義務付けられています。雇入時健康診断は、企業の新規・中途採用時などにご利用いただけます（指定検査項目や所定用紙がある場合は、ご予約時にご相談ください）。

健康診断費用：準備中、所要時間　約1時間

定期健康診断と雇入時健康診断の検査項目は、以下の通りとなっています。

検査項目	検査内容
問診	既往歴/業務歴/服薬歴/喫煙歴/自覚症状・他覚症状
診察	一般診察/健康相談・指導
身体測定	身長（※）/体重・BMI/腹囲（※）
血圧測定	血圧（収縮期/拡張期）
眼科検査	裸眼矯正視力
聴力検査	1,000Hz/4,000Hz
呼吸器系検査（※）	胸部X線検査
尿検査	蛋白/糖/ウロビリノーゲン/潜血
貧血検査（※）	赤血球数/血色素量/血小板数ほか
肝機能検査（※）	AST(GOT)/ALT(GPT)/γ‐GTP
脂質検査（※）	HDLコレステロール/LDLコレステロール/中性脂肪
血糖検査（※）	空腹時血糖
循環器系検査（※）	心電図（安静時）

（※）がついている項目は、年齢や医師の判断により省略ができます。
このほかに、特殊健康診断が様々ありますので、詳細は別途お問合せください。

③特定健康診査

国民健康保険に加入している40～74歳の方を対象に、年1回の特定健康診査が実施されています。特定健診とも呼ばれます。「生活習慣病」を早期予防するために、メタボリックシンドロームに着目した検査です。リスクに該当する方は、生活習慣の改善のために保健指導が実施されますので、詳細については市区町村やご加入されている健保組合などにご確認ください。また、対象者には受診券が郵送されてきますので、問診票に必要事項をご記入のうえ、保険証と併せて当院にご持参ください。

④生活習慣病予防健診

全国健康保険協会管掌健康保険（協会けんぽ）に加入している35歳以上の方が受診できる健康診断です。協会けんぽの補助を受けられるのが特徴で、上記の特定健診に加えて年齢・性別によりオプション健診や乳がん・子宮頸がん検診、肝炎ウイルス検査が追加できます。その他がん検診や内視鏡検査も実施できるタイプもあります。労働安全衛生法で義務付けられている定期健康診断の項目を満たしており、代替受診できますし、ご加入の協会けんぽの補助も充実しています。高血圧や糖尿病、脂質異常症は、30歳台から発症する方も少なくありません。発症初期には症状がなくても重大な病気につながるのが、生活習慣病の恐いところです。協会けんぽにご加入の方は、当院でも生活習慣病予防健診は実施可能ですので、是非お問い合わせください。

⑤各種健康診断の予約について

予約制になっておりますので、電話にてご確認ください。当日でも予約枠に空きがあれば可能ですので、本人確認の保険証をご持参ください。市区町村や会社（保険組合）から補助がある場合もありますから、積極的な受診をお勧めします。

⑥健康診断の注意事項

• 空腹時採血になりますので、直近の食事から4時間以上あけてお越しください（午前中に受診する方は朝食を摂らずにご来院ください）。
• 来院されて直ぐに採尿検査がありますので、来院前の排尿を控えてください。
• 前日の多量の飲酒も控えてください。
• 健診当日の服薬については、主治医にご相談ください。
• 健診当日の服装は、検査の妨げにならないような服装や付属品のないインナーの着用をお願いいたします。

予防接種

①接種可能なワクチンについて

任意接種や海外出張・旅行・留学などに伴う予防接種を各種実施しております。取り寄せが必要なワクチンにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

接種可能な主なワクチン

• 肺炎球菌ワクチン（13価、15価）
• B型肝炎ワクチン
• インフルエンザウイルスワクチン
• 新型コロナウイルスワクチン
• 子宮頸がんワクチン
• 破傷風トキソイド
• 帯状疱疹ワクチン　ほか

予防接種を受けられない方、注意が必要な方

• 発熱（37.5℃以上）が認められる方
• 重篤な急性疾患を患われている方
• ワクチンに含まれる成分（卵や抗生物質、安定剤など）に対してアレルギーがある方
• 妊娠している方で、風疹、麻疹の予防接種を受ける予定がある方
• 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などで療養中の方
• 予防接種後2日以内に発熱や発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状の経験がある方
• 今までにけいれんを起こしたことがある方
• 過去に免疫不全と診断された方、あるいは近親者に先天性免疫不全の人がいる方

当日ご持参いただくもの

• 診察券
• 保険証
• 医療証
• 行政発行の予診票（定期予防接種）
• 母子手帳（記録を残しますので、必ずご持参ください）

②海外渡航前のワクチン接種（トラベラーズワクチン）

海外では日本と異なる感染症の流行があり、事前にワクチン接種をすることでその感染を防ぐことができます。渡航先（国）や滞在期間、渡航目的（仕事、留学、観光など）によって接種が義務付けられているワクチンもありますので、事前に確認してください。海外渡航前のワクチン接種（トラベラーズワクチン）については、厚生労働省検疫（FORTH）に詳細な情報がありますのでご参照ください。
当院では、予防接種のほか海外赴任・留学のための健康診断や各種書類も作成いたします。

※原則として保険外診療となります。

自費診療:準備中 (税込)

子宮頸がん（HPV／ヒトパピローマウイルス）、三種混合（DPT）、不活化ポリオ（自費）、破傷風トキソイド、B型肝炎、A型肝炎、成人用肺炎球菌、髄膜炎菌、帯状疱疹（50歳以上対象）のワクチン接種はお問い合わせの上、ご予約が必要です。